家の裏にある南に面した斜面林には様々な樹木が生育しています。クヌギ、コナラ、イヌシデ、ムク、松、モミジ、エノキ等、今は常緑樹 |
を残して、冬の装いですが、シジュウカラやセキレイ、メジロ、ヒヨドリなどの野鳥達がせわしなく行き来して目を楽しませてくれます。 |
私有地ですが、わずかに残されたこの林は、以前たくさんんの不法投棄のゴミが散乱していました。地域住民が定期的に掃除した |
ことによってようやくきれいな林になり、空気もおいしく感じられるようになりました。これだけの樹木が残っているのは都心に近い地域 |
として大変貴重です。春は新緑がまばゆく、鶯も訪れ美声を奏でます。夏はカブトムシやクワガタをとりに子供たちがやってきて、自然に |
親しんでいます。秋の紅葉も見事ですし、いつまでも残しておきたい風景の一つです。 |
2008年 有機100倍米作り(無農薬の米) |
その道のプロの方にご教授いただき、1反の1/3くらいの水田に8家族で始めました。今年の5月に苗の田植えをしましたが、慣れない作業で腰が |
痛くなりました。雑草抜きも、案山子作りもあるということで、やはり安全で美味しいものを作るにはそれなりに苦労が必要ということです。回りは |
農薬を使った田んぼが広がっていますが、やはり生物の豊富さは当然こちらのほうが勝っています。おたまじゃくしから、カエル、蛇のあかちゃん |
まで子どもたちは自然観察が大好きです。8月になると、青々と成長した稲が風になびいて美しく輝いています。雑草は抜いても抜いてもすぐ生 |
えてきます。でも稲の背丈が伸びてくると光がさえぎられるのであまりのびなくなります。夏も終わりに近づくと稲の白い花が咲き、穂がなってきます。 |
そしていよいよ稲刈りの日がやってきました。ひとたばずつ、カマで切っていきます。5から6たばを紐で縛り、干していきます。乾燥するのに1週間 |
くらい、途中雨が降ったりするともう少し延びるようです。10日後、脱穀の日がやってきました。農家の方の協力を得て立派な脱穀機でそれぞれの |
家族ごとにやっていきます。初めての体験でみなさん興味しんしんです。昔はこんな風景がいたるところで見られたでしょう。各家庭、約10キロ |
の収穫になりました。精米は近所の農家の方にお願いして精米機で2回精米します。籾殻がすっかり取れた七分付きのお米は美しく輝いて |
いました。1年かけて手間隙かけたお米にですから、本当に愛着があります。ござの上にお米をならしてまだ温かいお米を冷まします。籾殻は糠 |
として漬物床にも使えます。籾殻が付いていた時は袋一杯でしたが、白米になって半分くらいになり、約15キロでした。 |
早速、この日の夕飯で4合炊いていただきましたが、その味のまろやかで、甘いことといったら、おかず無しで食べられる美味しさでした。 |
でも子どもの頃のご飯ってこんな味ではなかったかな?そんな記憶が蘇ってきました。 |
こんなにおいしいお米が食べられるなら、また来年もやってみたいと家族で話し合っています。 |